研究者紹介
松繁 寿和2023年4月現在
高松大学 経営学部 教授 / 大阪大学名誉教授
教育の経済学、キャリアデザイン、人事統計分析、計量経済学、HRMの経済学、労働経済学
学歴
- 1980年 大阪大学経済学部卒業
- 1988年 オーストラリア国立大学太平洋研究科博士課程修了 (Ph.D. in Economics)
職歴
- 1988年4月 南山大学経済学部助手
- 1989年4月 南山大学経済学部講師
- 1994年4月 大阪大学経済学部助教授
- 1994年7月 大阪大学大学院国際公共政策研究科助教授
- 2003年4月 大阪大学大学院国際公共政策研究科教授
- 2009年-2011年 大阪大学大学院国際公共政策研究科 研究科長
- 2016年-2020年 大阪大学COデザインセンター長
- 2022年4月 大阪大学名誉教授
- 2022年4月 高松大学経営学部教授(現在に至る)
主な著作物
- 『「仕事映画」に学ぶキャリアデザイン』(有斐閣、2020年) 共著
- 『教育効果の実証 : キャリア形成における有効性』(日本評論社、2013年) 共編著
- 『人事の統計分析 : 人事マイクロデータを用いた人材マネジメントの検証』(ミネルヴァ書房、2013年)共編著
- “Gender, Sibling Order, and Differences in the Quantity and Quality of Education: Evidence from Japanese Twins” Asian Economic Journal,30(2),2016, pp.147-170, (共著).
所属学会
- 太平洋州学会
- 日本キャリアデザイン 学会
- 行動経済学会
- 日本労務学会
- オーストラリア学会
論文一覧
-
Digital XがもたらすCareer X
研究プロジェクト
研究プロジェクト » 2023年度 » 日本・関西経済軸
ABSTRACT
リサーチリーダー
APIR上席研究員 松繁 寿和 高松大学経営学部教授、大阪大学名誉教授
成果報告
業務効率改善や人材不足解消等の手段として、多くの企業や団体がDXを展開しています。本プロジェクトは、統計データや企業へのフィールド調査を通じてDXがもたらす人々の働き方や必要なスキルの変化を明らかにし提言としてまとめることを目的にしてきました。
研究2年目となる2023年度は、主にデジタルツールを導入している業種(介護サービス業、宿泊業、食品製造業)のフィールド調査を実施しました。その結果、デジタルツールの活用を通じて業務の可視化や情報共有がなされ、書類作成や申し送り等の事務的な業務に要する時間が大幅に短縮されていました。さらに、それにより利用者に向ける時間が確保できるようになり、従業員のモチベーションの向上に繋がった事例も多く確認され、実効性のあるDXの取り組みが実現されていることを紹介しました。また、DXを実現したいと考えた人、DXへのシフトを現場に浸透させる人、デジタルツールを使い実際業務を行う人といった役割ごとの人材や組織の特性およびスキルについても議論しました。
当初計画
研究の背景
AIに代表される技術革新や新型コロナウイルスによるパンデミックなどによる社会の変化により、仕事の中身やその進め方が大きく変化していると思われる。特に、DX(Digital Transformation)の加速化により、要求されるスキルが急速に変化している可能性は高く、労働者のスキルマッチングが重要な課題となっている。
そこで本研究では、近年の新技術の導入により人々の働き方がどのように変化したのか、特に求められるスキルと持っているスキルのギャップはどのように生じているのかを明らかにする。統計分析だけでなくフィールド調査を通じてより詳細な情報を入手し吟味することで、DXがCX(Career Transformation)におよぼす影響を明らかにしたい。
研究内容
・フィールド調査(ヒアリング調査)によるDXがもたらす仕事の変化分析。
①酒造、②介護、③宿泊の3分野で、調査対象企業を選定
ヒアリング項目は、
①コンピテンシー項目の変化、職場の配置転換
②リスキリング、職務変化(職種構成)
③技術の変化⇒求められる人材、スキルの変化など分野に応じた観点も含めて調査・DXの進展に伴うCareer Xの変化、ミスマッチングの現状把握(マクロ)を行い、日本の現状と動向を分析。
期待される成果と社会還元のイメージ
・DXの進展・加速化がもたらすCareer Xの変化に、個人・企業・国はどう対応すべきかに関する提言を報告書としてまとめる。
・フィールド調査結果により得られた知見を基にフォーラムを開催。
・DXによる仕事の変化に関して、現状を分析し、課題を抽出する。自社でDXによる業務や組織改革を行う際の、方針や考えるべきポイントを提供する。
研究体制
研究統括
本多 佑三 APIR研究統括、大阪大学名誉教授リサーチリーダー
松繁 寿和 APIR上席研究員、大阪大学名誉教授、高松大学経営学部教授リサーチャー
勇上 和史 APIR主席研究員、神戸大学大学院経済学研究科教授岡嶋 裕子 京都先端科学大学経済経営学部准教授久米 功一 東洋大学経済学部教授小松 恭子 労働政策研究・研修機構研究員平尾 智隆 摂南大学経済学部准教授郭 秋薇 APIR研究員 -
Digital XがもたらすCareer X
研究プロジェクト
研究プロジェクト » 2022年度 » 日本・関西経済軸
ABSTRACT
リサーチリーダー
APIR上席研究員 松繁 寿和 大阪大学名誉教授、高松大学経営学部教授
研究の背景
AIに代表される技術革新、新型コロナウイルスがもたらしたパンデミックなどによる社会の変化、それに伴う仕事(労働市場)が激変する時代、特に仕事に要求されるスキルの変化に柔軟に対応するためには、労働者のスキルマッチングが重要な課題となる。技術革新によるDXの加速化により、人々の働き方がどのように変化したのか、求められるスキルと持っているスキルのギャップはどのように生じているのかを統計データをベースに分析し、現状を明らかにしたい。
研究内容
・フィールド調査(ヒアリング調査)によるDXがもたらす仕事の変化分析。
・DXの進展に伴うCareer Xの変化、ミスマッチングの現状把握(マクロ)を行い、日本の現状と動向を分析。研究体制
研究統括本多 佑三 APIR研究統括、大阪学院大学教授、大阪大学名誉教授
リサーチリーダー松繁 寿和 APIR上席研究員、大阪大学名誉教授、高松大学経営学部教授
リサーチャー勇上 和史 APIR主席研究員、神戸大学大学院経済学研究科教授岡嶋 裕子 京都先端科学大学経済経営学部准教授久米 功一 東洋大学経済学部教授小松 恭子 労働政策研究・研修機構研究員平尾 智隆 摂南大学経済学部准教授中山 明 APIR総括調査役、福岡大学複合材料研究所客員教授郭 秋薇 APIR研究員期待される成果と社会還元のイメージ
DXの進展・加速化がもたらすCareer Xの変化、Career Xの変化にどう対応するか(個人・企業・国としてやるべき事、必要な事)の提言を報告書としてまとめる。