ABSTRACT
- 2024年7-9月期GDP2次速報によれば、実質GDP成長率は前期比年率+1.2%となり、1次速報(同+0.9%)から小幅上方修正。4-6月期(同+2.2%)から減速したが2四半期連続のプラスとなった。ただし23年7-9月期以降、実質GDPは5四半期連続でコロナ禍前のピークを下回っている。日本経済の回復の基調は弱いといえよう。
- GDP2次速報を反映し関西経済予測を改定。関西の実質GRP成長率を2024年度+0.9%、25年度+1.1%、26年度+1.4%と予測する。21年度以降は1%前後の緩やかな回復基調を維持する。GRP成長率を前回予測(11月27日公表)と比べると、24年度・25年度は前回から据え置き、26年度は+0.1%ポイントの上方修正とした。
- 成長に対する寄与度では、民間需要が2024年度+0.8%ポイント、25年度+1.1%ポイント、26年度+1.0%ポイントと堅調。24年度以降実質賃金がプラスで推移し、個人消費が成長を下支える。公的需要は24年度+0.4%ポイントと万博効果で成長を押し上げるが、25‐26年度は+0.0%ポイント、+0.1%ポイントと剥落。域外需要は24年度-0.4%ポイント、25年度-0.1%ポイント、26年度+0.3%ポイントと弱い動き。