ABSTRACT
DETAIL
【関西各府県のコロナ禍からの回復過程】
- 2022年度の予測値をみれば、全国がようやくコロナ禍前の水準を0.6%上回ったのに対して、関西は依然-0.4%程度低い水準にとどまっている。府県別で19年度を上回ったのは京都府および兵庫県で、滋賀県、大阪府、和歌山県、奈良県は下回っている。
- 2023年度の予測値をみると、前年比増加となったのは大阪府のみで、兵庫県、京都府、和歌山県は同減少となり、特に和歌山県の減少は大きい。
- 2024年度の超短期予測をみれば、関西GRPのおよそ4割強のシェアを占める大阪府もマイナスに転じ、兵庫県、京都府、滋賀県ではマイナス幅が拡大する。奈良県は一進一退、和歌山県はV字回復となるも依然コロナ禍前の水準には至らないと予測される。
【ポイント】
- 関西2府4県の実質GRP(生産側)の合計でみた実質成長率は、早期推計によると2022年度が+0.5%、23年度が-0.2%になる。さらに超短期予測によると24年度は-1.0%になる。コロナ禍の経済不況からの回復が一服したのちに、24年度はマイナス成長に入ると予想される。
コロナ禍からの回復過程(2019年度=100)
※説明動画は下記の通り5つのパートに分かれています。
- 00’00”~02’13”: Executive summary
- 02’13”~22’55”: 第150回「景気分析と予測」<内需中心の穏やかな回復を予測、先行きリスクは純輸出>
- 22’55”~33’43”: Kansai Economic Insight Quarterly No.71<万博近づき、緩やかな持ち直し続く関西経済:万博後の26年度成長率予測を追加、緩やかな成長を維持>
- 33’43”~34’33”: トピックス<関西2府4県GRP早期推計>
- 34’33”~40’00”: トピックス<SNSから見た万博の機運醸成の評価分析>