ABSTRACT
リサーチリーダー
上席研究員 守屋貴司 立命館大学経営学部教授
研究の背景
米国の大手IT企業のCEO(グーグル、マイクロソフト等)として多くのインド出身者が活躍している。インド工科大学(IIT)は超難関大学として知られ、卒業生は現地のGAFA関連などの巨大企業の研究所への高度人材供給源となっており、国内起業家の育成にも熱心に取り組んでいる。また、インドを含め、シンガポール、ベトナムなどアジア諸国では、各国とも大学教育(産業界との連携)を含めて、先進的な取り組みを行い、高度人材を、自国の経済発展への繋げる動きが、活発、加速化している。
そこで、本研究プロジェクトでは、インドを中心に、シンガポール、ベトナムの3カ国に焦点をあて、下記通り検討を進めたい。
・優秀な高度人材を育成する環境、教育などに関して、各国の文化、風土を背景とした相違点や共通点を抽出、明確化する。
・世界企業が高度人材をどのように生かしているかを明らかにする。
・日本企業が積極的に高度人材に目を向けて、企業の成長に活かしていくための課題、高度人材獲得に向けた魅力的な制度、取り組みなどに関して研究会活動を通じて提言を行う。
研究内容
2020年度は、インド、シンガポールおよびベトナムにおいて上記の目的を達成するために、現地の新型コロナの影響を含めて最新状況の把握を中心に行い、まとめる。
①インドをはじめとする文化・経済の調査・検討
インド人材の活用に関しては、カースト制などの社会構造制度の理解などが不可欠であり、インドを中心として文化や経済について、人材活用の背景を理解するために調査・検討を行う。
②世界企業の高度人材活用に関する調査・検討
欧米の大手IT企業がインド/アジア人材をどのように活用しているか、新型コロナの影響を含めて、その実態を調査・検討し、分析を行う。現地の人材コンサルタント、企業駐在員などのWEBヒアリングなども行う。
研究体制
研究統括
稲田義久 APIR研究統括兼数量経済分析センター長、甲南大学教授
リサーチリーダー
守屋貴司 APIR上席研究員、立命館大学経営学部教授
リサーチャー
安田聡子 関西学院大学商学部教授
松下奈美子 名古屋産業大学現代ビジネス学部准教授
宮本和明 HENNGE株式会社 代表取締役副社長
奥田 智 株式会社をくだ屋技研 代表取締役社長
期待される成果と社会還元のイメージ
2020年度末に研究会成果報告書を取りまとめ、APIRホームページに掲載する。
インド/アジアの高度人材活用に関して活用されることを想定している。
<研究会の活動>
研究会
・2020年 8月25日 第1回研究会開催(オンライン)
・2020年 9月14日 第2回研究会開催(オンライン)
・2020年10月29日 第3回研究会開催(オンライン)
・2020年11月26日 第4回研究会開催(オンライン)
・2020年12月17日 第5回研究会開催(オンライン)
・2021年 1月29日 第6回研究会開催(オンライン)
・2021年 2月12日 第7回研究会開催(オンライン)
・2021年 3月12日 第8回研究会開催(オンライン)